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zoom RSS トオサンの桜

<<   作成日時 : 2007/04/15 15:21   >>

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新橋のトワイライトゾーンのかぐや姫から、読むように進められた本。
書店では売り切れだそうで、なかなか手に入らないらしい。

今日、昼食をはさんで、一気に読んだ。感極まって、随所で、落涙
掲載されている、短歌が心を揺さぶる。また、平野さんの文章も、きらきら光る。

 タイトルの「トオサン」とは、漢字で「多桑」と書き、日本語の「父さん」の
 発音をあてはめた台湾語。

 日本統治時代(1895〜1945)に習い覚えた日本語に愛着を覚え、
 今も自在に操る人々。

 1945年までに日本の中等教育以上を受けた76歳から上の台湾人で、
 ほとんどが日本語を覚えていて、NHKの衛星放送を楽しみ、日本から
 雑誌や書籍を取り寄せるだけの語学力を持っている。
 [8頁]

本書の帯に書かれた「日本にはまだサムライはおりますか?」

 と質問するのは、人としての道を天下に示せる指導者が果たして
 まだいるのか? と日本人に問うているのだ。
[51頁]

新渡戸稲造が1900年に英語で著した「Bushido:The Soul of Japan」にも触れ、

 新渡戸先生が『武士道』の中で強く強調している「信」「義」「仁」といった
 徳目は、その後私が台湾の総統となって「新・台湾人」を率いて新しい
 国造りを推し進めていく上での、またのない大きな心の支えとなりました。

 ( 『武士道難題』 李登輝より)
[50頁]

ともある。

目次に注意書きでしてある、

 本文では、植物として述べる場合は片仮名の「サクラ」「ウメ」「ユリ」を、
 日本文化や日本を包含する象徴として述べる場合は漢字の「」を、
 同様に中華民国の象徴としては「」、台湾の場合は「百合」に
 使い分けています。


この配慮および、目次が花に例えた構成になってることも、本書の良さを
引き立てる要素のひとつだと思います。

日本統治下にあったとき、当時、小学校の教師をしていた黄さんの話。

 黄先生は、子供たちになじみの無い言葉が並ぶ「教育勅語」とは別に、
 終身の教えがしっかり身につくようにと独自の「生徒公約」をつくり、
 黒板の右脇に張り出して、子供たちと毎日約束をした。


 一つ 時間ヲ守ルコト
 二つ 安静ヲ保ツコト
 三つ 姿勢ヲ正スコト
 四つ 清潔ト整然ヲ保ツコト
 五つ 礼儀ヲ重ンズルコト
 六つ 迅速二行動スルコト
 七つ 仕事ヲ遣リ遂ゲルコト


 二ヶ月も経たぬうち子供たちはがらりと変わった。自習時間はしんと静まり
 かえり、生徒が自発的に勉強をするようになった。廊下はごみひとつなく
 掃除され、ほうきやバケツはきれいに揃えて置くようになった。黄先生は、
 やればできるという自信を子供たちに与え、自尊心を引き出した。
 [135頁]

今の日本の小学校に、もっとも、必要なことではないか!
これらの教育が、当時の台湾に施され、それを受けた人たちが「トウサン」である。

この本の最もすごいところは、アンケート調査をしていて、その結果を掲載して
いるところ。

 トウサン編  有効回答:110名(男:87、女:23) 平均年齢:76.2歳
 子弟編    有効回答:70名(男:41、女:29) 平均年齢:44.4歳

昨年出版されたことを考えると、まさに子弟と私は同じ世代。同時期に生まれ
ぬくぬくと日本に育った(著者も近い世代)ことを考えると、頭が下がる思い。

アンケート結果には、トウサンからのメッセージがたくさん載っている。
熱い思いが、胸を突き刺す。

台湾の方と付き合う際には読んでおくべきだと思うし、
自分が「トウサン」の子弟と同じ年代であること、
今の日本の教育制度、企業で一緒に働く後輩たちとの対応など、
たくさん思うことが噴出してくる本だった。

次は、現在台湾での展示会企画をしている、団塊の世代ジュニアの優秀な
女性に渡すことになっている。彼女の感想も、そのうち聞かせてもらおう。

トオサンの桜 散りゆく台湾の中の日本
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